歯ぎしりと食いしばりは、顎関節症とも関係している。
歯ぎしりと食いしばりの大きな原因は、頭蓋骨のゆがみにあると言えますし、片側だけで噛む片噛みや、頬の筋肉のこわばりである顔のこわぱりも同列です。
顎関節のズレがあると、上下の歯の接触位置が正しくなくなり、噛み合わせ不良である歯の接合部分ずズレる不正咬合が発症し、受け口などは顕著な例なのです。
例えば、左の眼が下がっていて同側の唇も傾きがあり、左の顔面が縦方向に圧縮されて、正面から見た顔が三日月の形になっている方は、 顎関節の位置も偏りが大きく出ていると言えます。
したがって、上記のような三日月形タイプは、歯ぎしり(睡眠時ブラキシズム) と食いしばりもあり、顔のこわばりも強く出ていることでしょう。
■ 朝起きると顎の筋肉の痛みと疲労感が特徴
体重くらいの荷重が奥歯にかかると言われていますから、歯ぎしりは、顎への負担も大きく睡眠時の顎の周囲の持続的な筋肉の収縮で、あごの痛みや疲労感の症状が起床時に出ます。
睡眠時ブラキシズムは、浅いノンレム睡眠時に発生することが分かっています。
奥歯を強く噛みしめた時に顎関節を通じてこめかみも動きますから、噛みしめやくいしばり、歯ぎしりを頻繁にしている方は蝶形骨にも負担をかけて、頭蓋骨の中央部分に位置している蝶形骨という骨の通称であるこめかみの痛みにつながりやすいのです。
ある面においての歯ぎしりは、「生体の補正作用により歯をきしませて擦り減らして、体のバランスを取ろうとしている面もある」と思っております。
1日24時間のうちで上下の臼歯が接触しているのは、食事中の最後の約10分しかないそうです。
必要がないのにり脳からの指令で歯を噛み続けている状態なのですが、歯ぎしりと行かないまでも、特に緊張した時などに無意識に静かに噛みしめている人もいます。
ただし、歯ぎしりをしていると歯にひびが入ったり、歯が割れてしまったりの危険性がつきまといますから、ナイトガードというマウスピースを就寝時に装着しないといけない場合もあります。
咬合神経症とも呼ばれるブラキシズム( Bruxism) は、 歯ぎしり(歯軋り)や噛みしめ等により顎関節への強い負荷がかかり、関節円板の逸脱が起こることもあります。
咀嚼筋群の異常緊張が生じたり、歯や歯周組織への炎症や破壊が起きて、歯軋りする人の60%近くが歯周病を併発していると言われています。
いずれにしろ、頭蓋骨が大きくゆがんで歯ぎしりやくいしばりを起こしている場合は、頭のゆがみによる緊張型頭痛に悩まされていることもありますが、やはり顔面の筋肉の過剰な緊張から顔のこわばりや顔のひきつれも多少なりとも発症しているはずです。
顔のゆがみを観察すれば、これらの現象が発症している察しがつきますが、特に唇の傾きやほうれい線の深さと角度の左右差、人中の傾き、頬骨のふくらみが大きければ、発症する可能性が高くなります。
頭蓋骨のゆがみは、骨に付着している咀嚼筋の過緊張やひきつれを招いて、口を開く時に働く筋肉が動きを制限されていたり、口を開く時に緩む必要がある筋肉が緊張したままになり、口の開きを妨害して開口障害を伴うことがあります。
逆に、上部頚椎の矯正により頭蓋骨のゆがみが改善されれば、顎のゆがみも同時に正常に近づけば上下左右の歯の接触も滞りがなくなれば、噛み合わせも正しくなり、不自然な噛みしめや歯ぎしりも軽減されるはずです。
読売新聞の医療ルネッサンス No.4562 顎関節症 ①/6 「食いしばる癖 アゴに負担」からの引用ですが・・・・・
「残念ながら、確実な治療方法はない」、かって、矯正や外科的な治療法がはやったが、再発や悪化する例も多く、最近は減った。」
「スプリントも効果は不明だ。そこで癖の修正と口を開く訓練を治療の柱にしている。」、とのコメントでした。
「15種23個の骨の集合体である、頭蓋骨のゆがみが正されれば顎関節の位置も正常に戻り、頬の筋肉の緊張も取れて食いしばる癖や歯ぎしりは自然に軽減します。」・・・これが、十全治療院・院長のコメントです。
耳の穴の少し前に手の指を当てて、顎の動きの左右差を比較すると、口を開く時と閉じる時の左右のタイミング、左右の移動している距離、顎関節の片方が外へ膨らんで手に膨らみを感じたりするのは、いくら自覚症状がなくとも、食いしばりや歯ぎしりを起こす予備軍であると言えます。
◎ 食いしばりや歯ぎしりに関連している咀嚼筋。
◆ 咬筋---------------口を閉じる時に、下顎を上げる。
◆ 側頭筋-------------口を閉じる時に、強く下顎を引き上げる。
◆ 内側翼突筋--------口を閉じる時に、下顎を上げながら前方へ出す。
◆ 外側翼突筋--------口を開ける時に、顎関節を前方向に引き出す。
◆ 舌骨筋------------口を開ける時に、下顎を下に引っぱる。
※ 咀嚼筋は、三叉神経の領域になります。
口の開閉や舌の動きが滑らかではないため、会話に支障を来すほどのしゃべり難い状態に陥っていることもあります。
唾液の分泌にも顎関節は関連しており、唾液分泌が減少していては、舌の動きが滑らかではないために、益々しゃべり難くなってしまいます。
上部頸椎の矯正は、食いしばる癖や歯ぎしの対策にもなる。 |