顎関節症による肌荒れが起きるメカニズム

「唾液の分泌により消化吸収の第一歩が始まる」ということを述べておりますが、唾液の分泌が正常化すると肌荒れにも効果が出ることをお話ししてみたいと思います。

「みずみずしい肌」との言葉のように、乾燥肌・肌荒れには保湿と皮膚細胞の再生が必要なのですが、いずれも唾液の働きが重要になり唾液の分泌が正常になるにつれ美肌へもつながって参ります。

古い皮膚が浮いてきて脱落し再生した新しい皮膚となる皮膚の再生周期は、ターンオーバーと言って健康な人で約28日間ですが、20歳過ぎから肌の老化が始まり体内で生産される表皮細胞の再生に必要な物質が不足がちになります。

25歳を過ぎるとターンオーバーの周期は遅れがちになり、メラニン色素の残留沈着によるシミや細胞間の潤いや肌の弾力が減少することでしわや皮膚のたるみなどの現象が起きやすくなると言われています。

肌が生まれ変わるのに必要なのはコラーゲンとヒアルロン酸だと言われていますが、このような細胞再生因子を補充するのはサプリメント等に頼るのではいけません。

正しい食生活を継続している上での消化吸収のメカニズムが順調に働いて肌の潤いが増し美肌に近づけるのであって、そのためには唾液の正常な分泌が必要不可欠なのです。

唾液腺の正常な分泌に結びつけるのは噛む訓練をすることなどの努力は無用であり、顎関節の位置を正しく保つだけのことで唾液の正常な分泌につながります。

それと、顎関節のゆがみは噛合わせも悪くなり、食いしばるくせが顎に負担をかけて、噛みしめるくせや歯ぎしりなどの噛みぐせを招いてしまうのです。

顎関節の位置を正しく保つには、15種23個の骨のパーツの集合体である頭蓋骨のゆがみが正されれば顎関節の位置も正常になり、口の周囲に多数存在している唾液腺への圧迫が解消されて唾液の正常な分泌へとつながって参ります。

唾液腺は、3つの大唾液腺耳下腺・顎下腺・舌下腺と、小唾液腺の5つの口唇腺・頬腺・舌腺・口蓋腺・洗浄腺の合計8種類も備わり、健康な成人で1日あたりに1~1.5リットルの唾液を分泌しています。

これは1日あたりのお小水の量とほぼ同じくらいを出しているくらいですから、これが滞ったり出過ぎたりすると快食・快便の妨げになり、飲食物からの滋養の吸収もうまく行かず、肌荒れを引き起こす一つの原因となってしまいます。

乾燥肌と肌荒れのケアにポイントがあり、保湿が必要で特に冬季には加湿器などで室内の湿度を60%前後に保つことで肌にも潤いを与えることも必要です。

入浴剤はかえって肌荒れを起こすものも多くあり要注意ですが、シャワー浄水器を利用して水道水の塩素を除去すれば肌荒れ対策にも効果的です。

汗をよくかく夏場よりは、冬期は洗浄力の弱いマイルドな石鹸を使用しボディタオルもソフトな素材を使用して肌荒れを防ぐことも大切です。

◎ 唾液に含まれる主な分泌物質です。

◆ アミラ-ゼ--------澱粉(デンプン)を体内に吸収しやくする分解消化酵素

◆ リパ-ゼ----------脂質の分解消化酵素

◆ プチアリン--------糖の分解消化酵素

◆ パロチン----------老化を防止するホルモン

◆ ムチン------------粘り気のある食物を嚥下(えんげ)しやすくする高分子糖蛋白

◆ アルプミン--------口内乾燥を防ぎ、口の中を滑らかにする血漿蛋白(けっしょうたんぱく)

◆ リゾチ-ム--------抗菌作用の働きがある蛋白

◆ ラクトフェリ------抗菌作用の働きがある物質

◆ ペルオキシダ-ゼ-活性酸素の除去作用をする酵素(がん予防でも注目)

顎関節症を改善すれば肌荒れ対策にもなり、美肌につながる。

 
     
 
頭蓋骨イラストをブルーで色づけ
下顎矯正前
下顎矯正後
簡単に描いた唾液腺のイラスト