顎関節症と口の渇き(口内乾燥症)は密接な関係にあります。

患っている 顎関節症は、顎のゆがみにより顎関節周囲の唾液腺を圧迫している関係上、唾液の分泌異常を起こして唾液不足に陥っていると口の渇きであるドライマウス(口内乾燥症)に悩むことがあります。

1.5リットルの唾液(成人の1日分)を分泌すると言われていますが、これは1日に出るお小水の量とほぼ同じくらいを出しているわけですから、口の渇き(ドライマウス)に苦しんだり唇の渇きや唇の荒れに悩んだりします。

そればかりでなく、唾液が滞ったり出すぎたりすると快食・快便の妨げになり、滋養の吸収もスムースに行かず体調不良を引き起こしてしまいます。

唾液の量と唾液の質ともバランスを保てていなければなりませんが、それは唾液腺は、大唾液腺である耳下腺・顎下腺・舌下腺の3つと小唾液腺の口唇腺・頬腺・舌腺および口蓋腺・洗浄腺の合計8種類も備わっていて、これらがバランス良くミックスされて働いてこそ健康を維持できるのです。

唾液に含まれる主な分泌物質です。
(1) アミラ-ゼ・・・澱粉(デンプン)を分解する消化酵素
(2) リパ-ゼ・・・・脂質を分解する消化酵素
(3) プチアリン・・・糖を分解する消化酵素
(4) パロチン・・・・老化防止ホルモン
(5) ムチン・・・・・粘り気のある食べ物を嚥下(えんげ)しやすくする蛋白
(6) アルプミン・・・口の中を滑らかにして乾燥を防ぐ血漿蛋白(けっしょうたんぱく)
(7) リゾチ-ム・・・抗菌作用のある蛋白
(8) ラクトフェリン・・抗菌作用のある物質
(9) ペルオキシダ-ゼ・活性酸素を除去する酵素

顎関節の位置がくるうと、唾液に含まれている分泌物質の過不足を招いて唾液の分泌がバランスを保てていない状態が消化器系の内臓にも負担をかけることになり、長期に渡る唾液分泌異常の悪循環により内臓疾患へとつながってしまうことは自明の理なのです。

これらの8種類の唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺・口唇腺・頬腺・舌腺・口蓋腺・洗浄腺)は、全てが口の周囲に存在しているわけですから、唇がゆがんでいると唾液腺正常には働いていないと考えるべきです。

顎関節のゆがみは噛合わせ異常からの食いしばるくせが顎に負担をかけて、歯ぎしりや噛みしめなどの噛みぐせを招いているのです。

顎関節がゆがみ唾液の分泌が正常ではなくなるとドライマウスである口の渇き(口内乾燥症)だけではなくなります。

口の中に食べ物が入った瞬間から始まっている消化吸収のメカニズムにも異常を来し内臓にも負担を強いて、その連鎖で様々な体調不良の悪循環に陥ってしまいます。

味を感じる味物質は唾液に溶けることで、舌などにある味細胞の味蕾(みらい)に届き、その情報が脳に伝えられて味を感じています。

唾液不足になっていると、味物質が溶けにくくなり味蕾に届きにくくなり、味を感じにくくなる味覚異常(味音痴)が起きます。

殺菌作用がある唾液不足になると、口の中に様々な細菌が住み着きやすくなり、これらも味が感じにくくなる元となりますし、口臭や虫歯を招きやすくなります。

唾液の分泌を促進するためにはよく噛むことも大切ですが、噛まないと満腹中枢への刺激が低下して太る原因にもなります。

むくみも唾液の分泌異常から消化吸収のメカニズムをくるった結果であり、その大元は顎のゆがみなのです。

その他、鼻づまりによる口呼吸、風邪薬や鎮痛剤も口内乾燥症の原因になることもあります。

◆ 唾液分泌を抑える医薬品

◇ 抗うつ薬          トリプタノール、トフラニール

◇ 抗パーキンソン薬   アーテン、アキネトン

◇ 抗ヒスタミン薬      レスタミンコーワ、ポララミン

◇ 尿もれ・頻尿治療薬  バップフォー、デトルシトール、ベシケア

◇ 消化管運動抑制薬   ブスコパン、チアトン

ドライマウスの陰に病気が隠れていることがあり、涙が出にくいようなことも伴っていれば「シェーグレン症候群」の可能性もあります。

糖尿病の特徴として口の渇きがありますが、顎関節のゆがみからの唾液不足も伴っているかも知れません。

顎関節症と口の渇き(口内乾燥症)の口内環境の改善は、上部頸椎カイロプラクティックで !

 
     
 
下あごのゆがみ治療前
下あごのゆがみ治療後
唾液を分泌する、唾液腺